味わうべき感情をちゃんと味わうことvs俯瞰して物事を見ること

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先日、ビジネスセッションを受けられている方が

「もっと物事を俯瞰して見たい、広い視野で見ることができるようになりたい」

というテーマを持ってきてくれました。

どうやら少し前に家族や部下に対して感情爆発まではいかなかったけどかなり振り回されたことがあったらしく
人の上に立つ立場にあることから

これではイカンとそう思うようになったようでした。



そこでセッションしてみると
過去に家族や近しい関係の人との間での

感情が揺り動かされた出来事が二つ出てきました。

基本的にはいつもは冷静な方なのですが

一つは悲しみの涙をし、

もう一つは怒りに震えた出来事のようでした。

 

そしてセッションの課題として

過去のその出来事とその時の自分の感情をちゃんと味わい尽くす

というのが出てきました。

 

ここまで聞くともしかして意外に思われる方もいるかもしれません。


「もっと感情味わう」をしてしまったら
「俯瞰して見る」ことができなくなってしまうんじゃないの?

 

でも実はこれって逆なんですよね。


どうして俯瞰的に見えてないかと言うと

まだ未処理の感情があるからなんですよね。
未処理の感情があると

思考はいつまで経っても同じところをグルグルし続け

まるで壊れた機械のように機能してしまいます。

 

そうではなく

ちゃんと感情を味わい尽くしてあげると

思考も俯瞰的に見ることができるようになります。

 

もちろんその時

「感情を味わう」のではなく

「感情に溺れる」になってしまっては

よりその感情を増大することにもなりかねません。


そこら辺は瞑想、内観力が必要になります。

これは身体を整え、健康的な脳回路を鍛えていく必要が出てきます。

 

ビジネスセッションではその問題が起きている根本原因を探し、

これを変えていくことだけでなく、
今後同じようなパターンにならないように
その方に合わせて課題やワークを出していきながら

その方自身が自分自身を知り、セルフケアレベルがアップすることも目指しています。